【徹底解説】カーボンニュートラル(脱炭素)に今すぐ取り組むべき理由(後編)
今回は、環境に関する専門家「Waara株式会社の下村 雄一郎代表取締役」をお招きし、当社代表の與良との対談形式でお届けします。企業が取り組むべき具体的かつ緊急性の高い環境問題についてです。
「カーボンニュートラルって聞いたことがあるけど正直理解しきれていない、自分には関係ない」と考えている方はご覧ください。この動画を見ることで基本的な各国の環境問題への取り組みの流れから、企業がすべき内容を把握することができます。
※本コラムは前・後編に分けた後編コラムです。前編はこちらをご覧ください。
紙利用の環境への影響・紙の電子化
- 與良
紙ってどれくらいの影響があるんですか?
- 下村
1枚はたいしたことはないですが、年間で数万枚利用するので、CO2何トンと使ってたりします。
- 與良
事業者分あるんですね?
- 下村
おっしゃる通りです。
- 與良
やれるとこからやるということですね。
- 下村
そうですね。紙を減らそう。電気大切に使おうというところですよね。
- 與良
今以上にエコの活動が大切ですね。当社も電帳のサービスをやっていて、言葉としてDXとして紙をなくそうとかやっています。そして今回は電子帳簿保存法という法律ができたのですが、ただ単に法律に対応すればいいやじゃなくて、紙を一人ひとり無くしてチリ積でエコな取組が必要ですね。
- 下村
大きいと思います。紙一枚なんてちっちゃいんですけど、紙1枚作るのにも相当エネルギーがかかっているんですよね。
- 與良
そうなんですね。中小企業が環境活動をして、どれだけできたかを表現をするのが難しいのですが、プライム市場とお取引をしていていきなり環境対策について指摘される可能性はあるんですか?
- 下村
ある日突然くると思います。2年前と今でも差を感じてますし、2年後はもっと感じると思います。
- 與良
今からやっておかないといけないということですかね?
- 下村
できるところから進めていったほうがいいと思います。もっと取り組めと言われると思います。
- 與良
当社は、今紙を減らそうと試行錯誤していて、来年からは全部紙を無くす予定です。はじめは反発があったのですが、今は慣れてきてデジタルのほうがいいという雰囲気にもなってきました。そういうもんなんですかね?
- 下村
慣れですよね。
- 與良
コロナの影響で在宅で仕事するとか、違う場所で仕事をするとかが慣れて、紙を印刷して送るとか、社内で回さずに済むとかの波にのっていて、紙っているの?という雰囲気になってきましたね。
- 下村
GXとDXはかなりリンクしていまして、DX化が進むと結果的にグリーンにも寄与していることはあります。
私たちが紙以外でできること…
- 與良
紙以外でやれるものってありますか?
- 下村
一番は電気なんですよね。ちょっとした電気の消し忘れをなくして、節約・省エネあたりはすごく大事です。
- 與良
環境のためにやるという大義名分でやれば、ケチではなくなりますよね。
- 下村
全くケチじゃないです。
- 與良
会社の電気代もったいないから消せ!じゃなく、エコのためにもったいないから消してとか…これは家でも言えますよね。
- 下村
お客様のところにいくと部屋を暗くされている企業があります。そして、お客様が来た時だけ付けるとかあります。
- 與良
オフィスが暗いということですか?
- 下村
会議室が暗くて、お客様が来た時だけ付けるとかです。つけっぱなしの企業もあったりします。
- 與良
こういうことを知っていただきたいし、やれることってあるんですよね。
- 下村
エネルギー作るのって、けっこう大変なんですよね。使うのは簡単なので、使う量を減らすことをお願いしたいな…と思っています。
GXとDXによるビジネスの変化
- 與良
私が思うのは、産業も変わってくるのかな?と思っていて、コロナで紙がだいぶなくなったし、通勤も少なくなったが、その代わり新たに何かをやろうというビジネス変化がおきてますよね…
- 下村
おきてます!
- 與良
各企業もトライしていくのが大事ですよね。
- 下村
そうですね。政府も10年にわたって150兆円くらい投資をすると言っています。なのでGXとDXをからめながら、世の中を変革するのにお金が出始めています。なので、これはビジネスチャンスでもあります。
- 與良
うちじゃできないと思わずに、しっかりと向き合っていくことが大切ですね。コピー機とか大変だと思うんですよ…うちも一台解約したし、雑誌とかもですし…色々変わっていってますよね。
- 下村
変わるということを会社も個人も受け入れて、変革していくとそこにビジネスチャンスがあったりするので、面白い世界になってきたな…と私は感じます。
- 與良
当社もIT分野でチャレンジしてて、SDGsも掲げて、エコもやってたりします。そしてやっていることを表に出して、アピールすることが大事なんですね。
- 下村
アピールは凄く大事です。採用に役立てている企業も凄く多いです。今小学校からSDGsを習っている時代で、SDGsの取組をしていない企業は選ばれなくなってきています。なので、自分たちがやっていることをみえる化してアピールすることで企業価値が高まると思います。
- 與良
いままではCSRで、その中でみんなでゴミ拾おうとかの街の活性化でしたが、だいぶ変わってきたんですかね?
- 下村
だいぶかわってきています。
- 與良
より環境のほうになってきたんですね。なら私たちでやれることはいっぱいあるんですね。
- 下村
はい。そこに向かって一歩踏み出すか、踏み出さないかが、大きな差になってくると思っています。
- 與良
私は色々な会社の社長さんとお会いすることが多いのですが、今回の電帳法に関しては「単に対応すればいいんでしょ」「うちは電子取引してないよ」という人が多いんですよ。でも今の話は違いますよね。電帳法ではない…
- 下村
そうですね。もっと大きな大義がありますよね。
- 與良
環境を意識した会社にしていこうと!そして色々な会社が集まればチリ積で全体的によくなると…その一環として自分の会社もそうさせよう…という話しですね。HPから採用までしっかり訴えてなかったらこれからの時代きついですよね。しっかりやってないとこの会社駄目だったってなっちゃうんですよね。
- 下村
なります。
- 與良
そりゃきついですよね。上っ面じゃなくて、実際にやっていることが大事なんですよね。当社は商品を紹介する時に電帳法の話しかしてなかったんですよ。なので「うち紙ないから」と言われたら…
- 電
どう返そうかな…と思ってました(笑)今後は「環境問題への配慮が足らないじゃないですか…」とビシっといいます!
- 與良
GO!!電帳の主張を広めていこうよ!…
- 電
はい。GO!!電帳は一つの方法なんで…
- 與良
ただ、この方法を選んでいただくと完璧になるから!私は社内の紙をなくしたいから作ったんですよ。
よく「注文書どこにあるんですか?」と聞かれるんですよ。そして渡すじゃないですか…でも返ってこないんですよ…後日、探すけどないんですよ…で何を渡したかも覚えてないんですよ。そして、2年後3年後に探すんですよ…
保存義務は7年・10年じゃないですか、だからGO!!電帳を導入しました。無茶苦茶便利ですよ。
- 下村
見たらいいですもんね。
- 與良
そう。盗まれることもなく、そこにあるものを改ざんできないようにして、いつでも引っ張ってこれるので便利です。そして、税理士さんも権限付与することで見れるようにしてます。今までは来てもらってましたが、今はやれる時にやっておいてください。になっています。紙を無くすことで変わってきました。
- 下村
業務フローも変われば、意識も変われば、もっと高次元での環境も変わるというのを皆さんに伝えていただければ…
- 與良
正直コピー機いらないですよね。
- 電
0ではないけど、いらなくなるかと…
- 下村
はい。そうですね。
まとめ
- 電
ここまでお話しいただけましたけど、今回のポイントをまとめていただけたらと思います。
- 下村
気候が変わってきているということは、みなさん体感がありますよね。
そしてそれを守ろうという動きの中で、プレッシャーを感じはじめてます。銀行・取引先・投資家さんがいいはじめています。
そして、会社のレベルにおちてきた時には、会社でできること「環境問題でできること」をはじめてみようということだと思います。
なにからはじめるの?といったら、電気を消すもそうですし、紙を無くそう、できるだけモノを買わないとか、大切に使うとかはすぐにでもできることなので、そういうことを丁寧にやることが会社の価値を高め、結果的に環境への価値も高まるので、是非取り組んでいただけたらと思います。
今回はGX・カーボンニュートラルに取り組むべき理由とその方法を専門家であるWaara株式会社代表取締役の下村さんに伺いました。ありがとうございました。
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