優秀な経理担当者の5つの特徴
「優秀な経理担当者になりたい」「デキる経理人材が欲しい」そうお思いの方は多くいらっしゃるでしょうが、では具体的にどんな人が「優秀な経理担当者」であるかと問われると、なかなか答えに困ってしまうのではないかと思います。
どんな人が優秀な人材であるかを知ることで、今後、経理担当者を採用する際に役立つことはもちろん、自分自身の業務の在り方を振り返るいいきっかけにもなります。
そこで今回は、デキる経理担当者の特徴について、具体的な事例を用いながら紹介していきたいと思います。
1.優秀な経理担当者の特徴
優秀な経理担当者の特徴は、大きく分けて以下の5つがあります。
これらの特徴と、業務に役立つポイントについて、一つずつ解説していきます。
1.事務処理能力が高い
経理部門では、ExcelやWord、会計ソフトなど、PCを使用する機会が多くあります。
具体的には、①監査法人に説明する資料 ②事業部に説明する資料 ③金融機関に説明する資料などです。
これらに使用する帳簿や書類を作成するためには、ただPCを操作できるというだけではなく、限られた時間の中で、正確に文書や帳簿を作成できるということが重要となります。
2.会計知識や法務知識がある
また、優秀な経理担当者の特徴として前提となるのが、会計知識や法務知識があるということです。
知識というと暗記能力が想像されるかもしれませんが、経理業務を行ううえでは、単に教科書的な記憶力が必要というわけではありません。
会計や法務の知識は前提としたうえで、日常の業務において会計上の問題が発生した際に、具体的に問題を解決するまでの能力が必要とされます。
3.論理的思考力がある
さらに、優秀な経理担当者に共通するのは、論理的思考力があるということです。
経理として業務を進めるうえではまず、データなどで表れた客観的事実と、自分の考えとを分けて考えなければなりません。他者と情報共有をする際に、事実と自分の主張とが混ざってしまうと、相手に正しい情報を伝えることが出来ません。
自分では希望的観測を述べたつもりが、相手には客観的事実として伝わっていた、などという場合は特に、トラブルの原因になります。
また、起こった結果について理由をセットで考える癖をつけるということも大事です。
たとえば自社のビジネスにおいて内容を理解することはもちろんですが、お金の流れを把握する経理担当の目線から、なぜこの商品が売れたのか?などの理由について、論理的に踏み込んで考えることができると、たとえば、もし不正や金額の誤りがあった場合などに、すぐ気づくことが出来、早期に問題を解決することが出来ます。
4.他者との調整力がある
経理の仕事は一人で完結することはできません。多くの場合、何人かの担当者が協力して作業を行い、チーム全体で一つの財務諸表を完成させます。そのため、個人の能力がいくら優れていても、他の人と協力することができなければ、優秀な経理担当者とは言えません。
優秀な経理担当者は、チームの状況を把握して、全体が効率よく成果を出せるように仕事をまわすことができます。
たとえば、現在それぞれのメンバーが担当している業務内容やスケジュール感、メンバーそれぞれのスキルや背景、メンバー同士の人間関係などについても把握しておく必要があります。
また、経理の仕事は、社内の他部署との調整も重要になってきます。
お金まわりを扱う部署ということもあり、各部署からの予算や経費のチェックについて、慎重な関係性の構築が求められます。具体的には、予算の申請時に特定の部署だけを優遇したりすることのないよう、公平公正に、毅然とした態度で業務に臨む必要があります。
それを可能にするためにも、日頃からコミュニケーション能力を磨き、人間関係を調整する力を身に着けておきましょう。
5.情報収集力がある
優秀な経理担当者は情報収集力にも優れています。社内の他部門からの情報を収集することに加え、その時々での経理業務にかかわる法改正等のニュースにもいち早く対応していかなければなりません。
それらの情報収集力を高めることは、優秀な経理担当者になるうえで必須といえます。
2.まとめ(今よりもっと優秀な経理担当者になるためには)
経理担当者としての能力を今よりもさらに高めるために、たとえば以下のような工夫が挙げられます。
事務処理能力を高める
- Excel等の操作方法をしっかりマスターする
- 日々のルーチン業務を見直して、工数や人為的ミスを減らす工夫をする
- Excelの関数・マクロを活用して自動化できるところは自動化する
会計知識や法務知識をつける
- 会計知識については、各種簿記資格を取得する
- 法務については、会社法、法人税法などについて学ぶ
- 単に記憶するのではなく、具体的な問題解決の手段とする
論理的思考力を高める
- 日頃から事実と主張を区別して考えることを意識する
- 起こった結果について、理由をセットで考える癖をつける
他者との調整力を高める
- 日頃から他者とコミュニケーションをとり、人間関係を円滑にしておく
- 誰に対しても公平公正な態度で接することを心掛ける
- 他者に対する情報収集を欠かさず、常にまわりの状況に気を配る。
情報収集力を高める
- ニュースや法改正のチェックを欠かさず行う
- ニュースの取得を自動化するなど、意識しなくても情報が取得できる仕組みをつくる
上記のほかにも、さまざまな方法があると思います。これを機会に、優秀な経理担当者とは何かということや、経理業務の効率化について考えるきっかけにしていただければと思います。
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