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「失敗しない電子帳簿保存法対策、猶予措置(期間)で何をどう準備する?(3回) 」 (全3回)

第2回目コラムでは、2024年度からの猶予期間において、具体的に何をどのように検討していけばよいのかについて、自己診断チャートなども使いながら具体的に解説をしてきました。その中で、自社の課題分析と運用方針を定め、組織で共有し、その上で運用システムを選定していくことが、失敗しないためにとても重要になることも説明してきました。

第3回目コラム(最終回)では、株式会社ユーエスエスから提供している運用システムである「GO!!電帳」を例として、電子帳簿保存法対応におけるフロー処理とストック処理がどのように連携して効果を生み出していくのかも含め、様々なユニークな特徴と効果事例を具体的に紹介していきます。

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1.運用システムの選定ポイント

前回のコラムでも説明してきましたが、電子帳簿保存法の運用システム選定のポイントは下記のとおりです。

  • 電子帳簿保存法の保存要件・検索要件を満たし、操作が直感的で分かり易く、誰でもすぐに運用でき、ペーパーレス化が可能であること
  • 情報のフロー管理とストック管理、その連携が可能なこと(具体例を後述)
  • システムのワークフローの設定などの運用が簡単であること
  • 初期投資が安いこと(費用対効果が高いこと)
  • 結果として、かんたんに無駄なものが削減(レス)でき、生産性の向上に寄与すること

これらの視点でシステム選定をしなかった場合、導入したシステムが使いづらく業務効率が悪い、社内に浸透しない、ワークフローの設定などの運用がたいへん、システムの社内教育や保守のコストが、当初想定した以上にかかる等の問題が後から生じてきます。

下図は、IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」様の企画によるインターネット調査の結果です。(※)電子帳簿保存法へ対応する仕組みを導入したことで生じた困りごとについて、中小の導入済企業において、38.1%が業務の二度手間が増えたと感じています。次にシステムが使いづらい、業務フローが社内に浸透しづらいがそれぞれ23.8%あるという結果です。

【画像引用】IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画インターネット調査

2.「GO‼電帳」とは?その特徴について

「GO!!電帳」は、金融、流通のシステム開発で長年の実績がある、株式会社ユーエスエスが提供している電子帳簿保存法の運用システムです。
もともとは電子帳簿保存法の自社対応のためにシステム開発を行ったものを、社内で蓄積したノウハウを実装して外販向けに提供しているシステムで、様々な他社に無いユニークな特徴を持っています。また、圧倒的な低コストシステムで提供されています。TV CMでも宣伝されていますね。
以下に、このシステムの特徴について解説していきます。

(1) 抜群の使い易さで「かんたんれす」の実現!

システムの第1の特徴は、下の図にあるように「かんたんれす」というキーワードで、抜群の使い易さから「かんたんに、ペーパーレスをはじめ無駄なものをレスできる」ことです。具体的には、郵送代が激減した、バインダーが半分になった、複合機台数が半分になった、社内承認が携帯で可能で時間節約できた等があります。

(2) 電子帳簿保存の機能+クラウド保存のファイルサーバー機能を有している唯一のシステム

「GO!!電帳」の他のシステムに無いユニークな特徴は、電子帳簿保存の機能に加えて、クラウド保存のファイルサーバー機能があることです。
その結果、下図のように請求書、領収書の承認、発行処理だけでなく、そもそも帳簿の原本管理や取引に関連する企画書、稟議書など社内全ての書類をクラウド上に一元管理して関係者で共有することができます。
もちろん、電子帳簿保存に登録した帳簿書類は、法令の保存要件や検索要件を完全に満たします。
この二つの機能があることで、かんたんに不要なものをレスする「かんたんれす」効果に加えて、災害時などの会社の重要情報保護などBCP (Business Continuity Plan)対応を含め、真の生産性向上につなげることが可能となります。

GO!!電帳のシステムでは、電子帳簿保存の機能とクラウド保存のファイルサーバー機能は、下記のようにメニューの最初の画面で2つに分かれています。

(3) 帳簿の保存から稟議、ワークフロー、相手先への送信までシームレス連携が可能

加えて下図に示すように、電子帳簿保存の機能とクラウド保存のファイルサーバー機能が連携して、ワンシステムで電子帳簿保存法に対応した取引先との帳簿の保存から稟議、ワークフロー、相手先への送信までシームレスに連携できる特徴を有しています。

(4) 「メール送信のみで電子保存が可能」など便利機能の実装

更に、「メール送信のみで電子保存が可能」なこともとてもユニークで便利な機能の一つと言えます。

さて、「メール送信のみで電子保存が可能なこと」とは、どのようなメリットがあるのでしょうか?一般的に取引において、システムを利用して伝票の送受信を行う場合は、受信側で指定したシステムにログインして伝票を登録するなどの手続きが必要となります。しかしながら通常、取引先毎にシステムが異なることが多く、煩雑で手間がかかるという声を聞きます。
GO‼電帳は、下図のように、取引先の情報設定時に、GO‼電帳専用の受け取り用のメールアドレスを発行できます。従って、取引先の会社が電子帳簿を自社あてに送信する場合は、発行されたメールにてGO‼電帳専用の受け取り用のメールアドレスを指定するだけで、自動的にGO‼電帳のシステムに取り込みすることが可能になります。

(5) スキャナーからの電子保存の利便性

この機能の別の便利な使い方として、スキャナーからの電子保存があります。
取引先から紙文書で受領した帳簿を、複合機などのスキャナーから直接、GO‼電帳のシステムに取り込むことができます。
具体的には、複合機においてスキャンした文書データの送り先をGO‼電帳専用の受け取り用のメールアドレスにするだけで、自動的にGO‼電帳のシステムに送信されます。
スキャナーからの電子保存する紙の枚数が多い場合、あるいはまとめて文書登録する場合、メリットが大きいと言えるでしょう。

さらに、スマホで撮影した請求書も、GO‼電帳専用の受け取り用のメールアドレスにメール送信すれば、自動的にシステムに取り込まれ、稟議などのワークフローに進むことができます。外出先からでも対応できて、効率化が図ることができます。

(6)「AI-OCR」(オプション)の実装

オプション機能として、「AI-OCR」機能が実装されています。(2024年4月予定)

取引先から受取った書類をオプションのAI-OCR機能(定型、非定型)を使い、登録時に自動で必要情報のデータ化が可能になります。

下の例は、定型の文書に対して、事前に作成した帳票テンプレートの座標を基に、読み取りの範囲を指定してデータ化する方法(定型)になります。
また、あらかじめ読み取りの範囲を指定しない方式(非定型)で、自動データ化することも可能です。書類の中からAI‐OCR読取項目に合致する可能性の高い項目を抽出します。 精度・応答速度が定型に比べ落ちますが、事前に帳票テンプレートを作成する必要はありません。
金額や取引先名、取引日などの必要情報を自動読込ができ、内容の確認だけで済むのでデータ入力時間の削減などのメリットがあります。

(7)柔軟で簡単なアクセス権や承認ワークフローの設定

また、共有情報へのアクセス権の設定や承認ワークフローの設定など、柔軟で簡単に設定が可能になります。

3.GO‼電帳によるフロー機能とストック機能の連携

ここで今一度、GO!!電帳におけるファイルサーバー機能(クラウド)のストック処理と電子帳簿保存におけるフロー処理と連携について見ていきましょう。下図にその構成を示しています。

ファイルサーバー(クラウド)上に格納された取引情報(電子帳簿)を、メニュー上の「電帳登録」機能を使い、簡単にGO‼電帳の電子帳簿保存機能内に登録することができ、スムーズな連携がなされています。

第2回目コラムにて解説した、「労働生産性」=業務効率化(フロー)×高付加価値化(ストック)の図式に機能をあてはめると、下の図のようになります。GO!!電帳がいかに生産性向上を意図した運用システムであることがわかります。

4.効果事例

最後にGO‼電帳を導入したお客様の効果事例をご紹介します。下の図は、冒頭でご紹介した「かんたんれす」の効果の例です。抜群の使い易さから「かんたんに、ペーパーレスをはじめ無駄なものをレスできる」ということですね。

見方を変えて、業務効率の観点での効果を算出した例が、下の図になります。この例では、営業拠点が複数に散在しており、システム導入前は書類を郵送で集計拠点(一ヶ所)に送付していた事例でした。導入前と導入後で処理内容別に処理時間が1/5~1/3に短縮されています。

次にGO!!電帳を導入された顧客の具体的な声を下に示します。

事例:五分利屋 様

導入前の課題

電帳法の改正があることは税務署からの説明を受け認識をしていますし、何かしらの対応は必須だと思っていたので、一足先にシステムの導入を行いました。

導入後の効果

正直なところ私はパソコン操作が苦手です…しかし、GO!!電帳はシンプルなため非常に使いやすかったです。あとは、過去の書類もすぐ検索でき、とても楽です。電子化ができてよかったと思っています。また、不具合があった時に、気軽に相談できる担当者がいるのは心強いです。

事例:永世屋 様

導入前の課題

もともとはインボイス制度の対応で説明会に参加しましたが、まさかこれ以外にも対応しないといけない法律があると知り、正直なところ訳も分からずという印象でした。

導入後の効果

実際利用をしてみて「使い勝手がいいな」と思ったところは、メールの文章を予め設定しておけばボタンを押すだけで請求書を送信できることころです。
当社は請求書を複数のお客様に送る必要があるのですが、文面を作らなくて楽になりました。

事例:ネクストフューチャー 様

導入前の課題

正直、電子帳簿保存法の改正があることは、代表から聞くまで知らなかったです。
なので、いざ電帳法に対応!となった場合、電帳法の勉強が必要となり億劫だと思っていました。

導入後の効果

GO!!電帳を入れて変わったな。と思うところは色々あります。電子化で紙がなくなりファイリングもなくなったことや、書類対応にかかっていた業務が10日→5日になったこと、書類の郵送費用が0円(いままでは月に40ほど郵送)になったこととかもあります。そして、当社では「去年の2月の請求書を探して!」と言われたりすることがよくあり、紙管理の場合は出社が必要でした。でも、GO!!電帳の場合、システム内で共有され、かなり楽になりました。自宅(テレワーク)で完結できかなり楽になりました。

以下の記事も参照してみてください。

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5.まとめ

今回の第1回目から第3回までのコラムで、「失敗しない電子帳簿保存法対策、猶予措置(期間)で何をどう準備する?」 というテーマで解説をしてきました。特に組織全体として情報のストックとフローの観点から、電子帳簿保存法の対応をとることが、組織全体としての真の電子化(ペーパーレス化)の効果である生産性向上に直結することを紹介してきました。第1回目コラムでは、改正電子帳簿保存法がわかりにくい理由について、調査結果から示されることを踏まえ、失敗事例から見る成功のための攻略方法等を解説しました。

第2回コラムでは、システム導入以前に、猶予期間での準備の進め方( STEP123)について、検討ツールも含めて紹介してきました。そして第3回までのコラムでは、具体的な運用ツール(GO!!電帳)を例にして、フロー処理とストック処理がどのように連携して効果を生み出していけるのかを具体的に解説してきました。いかがだったでしょうか?

読者の皆様においては、今回のコラムを読んでいただき、「電子帳簿保存法」対応はもちろん、DX化による業務の効率化、生産性向上に向けて第一歩を踏み出す「きっかけ」になっていただければと願っております。

以下の資料も参照してみてください。

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本コラムは、ユーエスエス編集部がお届けします。

JIIMA認証を受けたGO!!電帳を提供するユーエスエス

ユーエスエスグループで開発する製品は、電子化・業務改善システムが多くあり、グループ累計で5000社以上の企業で利用されています。

文書情報管理士を取得した当社スタッフがコラムを監修し、電帳法・文書管理等の情報を発信しています。

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