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企業が出来る温暖化対策とは

環境対策

近年、地球温暖化が問題になっていますが、企業として取り組むべき対策について、事例を交えながら解説していきます。

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1.地球温暖化とは?

地球温暖化とは、人間の活動によって、「温室効果ガス」が大気中に大量に放出され、地球全体の気温が急激に上昇している現象のことをいいます。

「温室効果ガス(Green House Gases:GHGs)」は、気温を上昇させる効果のある気体で、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、フロンなどがあります。温室効果ガスが大気中にあることで、地表の熱が保たれ、地球全体の気温が上がります。

地球温暖化によって、海水の膨張や氷河の融解による海面上昇、気候メカニズムの変動による異常気象の発生が起こり、自然生態系や人間の生活に以下のような影響を及ぼします。

  • 台風や洪水の増加による被害
  • 気候の変化による水不足
  • 農作物の不作による食糧問題
  • 熱帯地域が広がることによる伝染病の蔓延

2.温暖化の現状と展望

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書(2021)によれば、地上の世界平均気温は、1850年から2020年の間に1.09℃上昇しています。

また、直近30年の間の各10年間では、1850年以降のどの10年間よりも高温を記録しています。

2016年に発効したパリ協定では「産業革命前より気温の上昇幅を 1.5℃以内に抑える」ことを目標に掲げていますが、今回の報告書によれば、 2021~2040 年に 1.5℃に達する可能性が非常に高くなっています。

1.5℃の気温上昇とは、たとえば50年に一度の猛暑日が今よりも2倍発生すると考えられており、2℃上昇した場合はそれが3倍になると予想されています。

また、地域によっては今よりも雨の頻度が高まり、豪雨災害の増加が懸念されます。

3.温暖化を防ぐために企業ができること

温暖化を防ぐために、企業では以下のような取り組みをすることができます。

移動手段の工夫

以下のような方法で、使用する軽油やガソリンの量を減らし、CO₂排出量を削減することができます。

  • 徒歩や自転車、公共交通機関を利用する
  • 電気自動車を使用する
  • 長距離移動を控える(オンライン会議の活用など)

適切なエネルギーの使用

現在使用している電力や熱エネルギーのほとんどは、石炭や石油、ガスを燃料としています。以下のような方法でエネルギー消費量を減らすことが出来ます。

  • 冷暖房の使用を控える
  • 省エネタイプの電化製品に切り替える

紙書類の使用を減らす(ペーパレス化)

業務をペーパレス化することによって、紙ごみの削減により焼却・リサイクル時のCO₂の排出を抑えることが出来ます。

古紙のリサイクル時におけるCO₂排出量は以下のように計算できます。(※紙くずが製紙産業でリサイクルされるとした場合のデータ)

  • CO₂排出量 = 排出原単位(0.11tCO₂/t)× 紙の使用量

環境省の排出原単位データベースより、紙くずの排出原単位0.11tCO₂/tであるため、紙ファイルを古紙としてリサイクルした場合、1枚のコピー用紙の重さは約4gなので、1枚当たりのCO₂排出量は0.44gとなり、年間5000枚(20㎏)使用すると仮定すると、8.8kgのCO₂排出量となります。

環境省 排出原単位データベース
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate_tool.html

このようにペーパレス化をすすめることによって、CO₂排出量を削減することが出来ます。

4.企業における取組み事例

ここからは、各企業における温暖化対策への取組み事例についてご紹介します。

事例1 株式会社ユニクロ

株式会社ユニクロでは、不要になった自社商品の回収を行い、リサイクル活動によって難民キャンプなどに寄贈しています。また、ペットボトルから新しい服をつくるなどの取組みも行っています。

本来ごみとして廃棄されるはずだったものを、このように資源として有効活用することにより、廃棄時に発生するCO₂排出量を削減することに成功しています。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/sdgs/index.html

事例2 キッコーマン株式会社

キッコーマン株式会社では、各部門で使用する電力を再生可能エネルギー由来のものに切り替えています。工場の屋根などに設置した太陽光パネルから発電した電力を生産活動に利用しています。

また、各工場での設備やエネルギー源、製造方法などの見直しも行っています。たとえば使用している重油ボイラーをCO₂排出量の少ないガスボイラーに切り替える工事を進めています。

オフィス部門でも、クールビズやリモート会議の推進、社用車での低燃費車種の導入などを行っています。

このように、環境負荷低減を目指すさまざまな工夫が取り入れられています。

https://www.kikkoman.com/jp/csr/environment/activity/warming.html

事例3 日本ヒーター株式会社

日本ヒーター株式会社では、オフィスの照明に紐を取り付け、社員がこまめに消灯を行えるようにしています。また、窓には厚い布製カーテンを用いており、その断熱効果で空調が効率的に作用するようにしています。

また、社員の意識向上のための取組みも行っています。たとえば全社をあげて電気料金の削減に取り組んだ際には、削減できた金額の半分以上を社員に還元しました。また、毎月の会議で電気使用量・電気料金やごみの排出量を報告し、社員で共有するようにしています。

このように社員の意識を高めることで、日常の一つ一つの業務のなかで環境への配慮を行っています。

https://www.tokyo-cci.or.jp/survey/csr_new/06/

5.まとめ

これまで、企業で取り組むことのできる温暖化対策について解説してきました。各社の成功事例をもとに、ごみの削減、電気の節約やペーパーレス化を進めるなど、それぞれの企業でできることから始めてみてはいかがでしょうか。

弊社のGO!!電帳というサービスでは、ペーパーレス化を簡単に行うことができ、それによるCO2排出量の変化などを計算する機能も備えています。ぜひご検討いただければ幸いです。

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本コラムは、ユーエスエス編集部がお届けします。

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