黒字倒産とは、商品やサービスなどは売れていて損益計算書上では利益が出ているのに、資金繰りが何らかの理由で止まってしまったため資金（キャッシュ）が不足して、会社が倒産することです。倒産した企業の約半数は直前の決算では黒字となっており、黒字でも倒産してしまう企業が多いことがわかっています。

黒字倒産してしまう理由は、①売掛債権の未回収②在庫の滞留③投資の失敗などがあげられます。黒字倒産を防ぐ最も重要なポイントは、本業でしっかりと「営業キャッシュフロー」を稼ぐことです。キャッシュフローは、「営業キャッシュフロー」の他に、有価証券の売却などで得られる「投資キャッシュフロー」、銀行融資などで得られる「財務キャッシュフロー」がありますが、この中で営業キャッシュフローを向上させることが会社全体のキャッシュフローの向上に繋がり、資金繰り悪化を抑制し黒字倒産を防ぐことにつながります。